
こんにちは、青柳です。
このカテゴリーでは、これからミラーレス一眼を始めたいと思っているあなた、又はやり直したいと思っているあなたに向けて書いています。
かくいう私も、何も勉強せずに撮りまくっていただけなので、これからあなたと一緒に知識を増やして「ゆる〜く」ウデをあげたいと思うのでよろしくです。
✅趣味がカメラと言えたらカッコイイと思っている
✅こんな時代だから、スマホではなくあえてカメラを持ちたい
✅こだわっているフリをしたい(笑)

この記事を最後まで読んでいただければ、画素数とピクセルの違いも混同することなくスッキリしますよ。
目次

これを読んでいただければ、ミラーレスに限らず、デジカメ全般の画素数とピクセルの関係について理解することができます。
はたして、画素数が大きければ写真の画質が良いのか(綺麗)なのか、その辺も解説しております。
まず、デジタルカメラで撮った写真というのは、小さな四角形の塊です。この小さな四角形をピクセルと呼びます。
そして、一つの写真に収められた、この小さな四角形の面積が画素数になります。

えっ?
画素数って計算できんの?
そうなんです。画素数を計算するってどういうことなんでしょうか?
最初に、計算の根拠となる、私の使用しているカメラのマニュアルを見ていきたいと思います。

よく、カメラを選ぶ基準として、500万画素や1,000万画素なんて言葉を目にします。
しかし、このマニュアルには500万画素や1,000万画素なんて言葉は出てきません。
では、このマニュアルの一番上にある「4608×3456」を考えてみましょう。
この4608という数字は、一枚の写真のヨコの部分に4608個のピクセルがあるということになります。
そして、タテの部分に3456個のピクセルがあるというわけです。
これを掛け算して面積を求めます。すると15,925,248という数字になると思いますが、この15,925,248という数字が、画素数になります。
この場合、このサイズであれば、およそ1,600万画素ということが分かります。
車に乗る方は分かると思いますが、2000ccの排気量といっても、正確に2000ccではないですよね。あれと同じです。
以下、順に計算したものを表にまとめてみました。
サイズ | 画素数 | およその画素数 |
4608×3456 | 15,925,248 | 1,600万画素 |
3200×2400 | 7,680,000 | 770万画素 |
2560×1920 | 4,915,200 | 500万画素 |
1920×1440 | 2,764,800 | 280万画素 |
1600×1440 | 1,920,000 | 200万画素 |
1280×960 | 1,228,800 | 130万画素 |
1024×768 | 786,432 | 80万画素 |
640×480 | 307,200 | 30万画素 |

カメラを勉強し始めた初期の段階だと、画素数って大きければ大きいほど画質(写真)が綺麗になる気がしませんか?
ある意味それは正しいのかもしれませんが、綺麗な写真であることと、画素数の大きさは比例しません。
あくまでも画素数というのは、先にも示したようにサイズの問題なのです。
ここで実際の画素数の差を確認してみましょう。

上記のバックパックで実験してみたいと思います。このバックパックを、4608×3456(1600万画素)と640×480(30万画素)の2種類に分けて撮影しました。
そしてその2種類で撮影した写真から、ブランドのロゴであるTHULEの部分をくり抜いてみます。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA

右側はボヤボヤしてるね。
いかがでしょうか。くり抜いた部分の左記は1600万画素。右記の写真は30万画素です。
拡大すると、その差は一目瞭然です。1600万画素の方は、しっかりとロゴが読み取れるのに対し、30万画素の方はボケボケです。
やはり、画素数は大きい方が綺麗なのでしょうか。
その辺りを少し考えていきたいと思います。
ここで一度、綺麗な写真という概念を考えてみたいと思います。
そもそも綺麗な写真ってなんでしょうか?
「綺麗=上手」という発想になるのであれば、必ずしも画素数は関係ありません。
先にも示した通りで、あくまでも画素数はサイズの問題なのです。
先ほどのバックパックをもう一度見てみてください。
1600万画素で撮影したロゴの部分は、拡大(くり抜いても)しても写真として認識することができました。
しかし30万画素の方は、拡大した場合はボケボケで写真として認識するには問題があります。
そして、バックパックの全体像ですが、この写真はあなたから見て、綺麗ですか?
上手に見えますか(笑)
画素数の大きさと、写真が綺麗(上手)だということは、必ずしもイコールではないんです。
つまり、上手い下手の問題ではなく、写真が写真として認識できるかどうかの問題になります。
以下は、あくまでも個人的な私見ですが、参考になれば嬉しいです。
通常Lサイズしか現像しないのであれば、1600×1200(200万画素)。
時折2Lサイズを現像するのであれば、1920×1440(280万画素)。
A4サイズでも3200×2400(770万画素)。
このくらいの画素数が確保できていれば、個人的には十分と考えており、これでも多少お釣りがくると思っています。
昨今は、Lサイズのプリントは安価にできるので、実際に見比べて見ることをオススメします。
きっと、たいして区別がつかないことを予言します(笑)

ここでは、画素数が大きいとどんなメリットがあるのかを考えます。
先にも示した通りで、画素数が大きいことは、拡大(くり抜いたり、引き伸ばしたり)しても、きちんと写真として認識できる点にあります。
私の例でいうと、子供の運動会などで、意図せずに端っこの方に写ってしまった場合に、そこだけを拡大して現像する、ということも可能です。
先のTHULEの拡大画像で示した通りです。
では、画素数が大きいことのデメリットは何でしょうか。
まず単純に容量が大きいということです。
ページ上部にあるマニュアルを再度見ていただきたいのですが、一枚の写真に対するファイル容量が画素数によって全く変わってきます。
画素数が大きければ大きいほど、当然に容量が大きいので、SDカードなども大容量が必要ですし、保存するパソコンにも負担になります。
また、これは少し先の話になりますが、連写で撮影する際の枚数と速度にも関係してきます。
この辺のバランスは、あなたのさじ加減になります。

まずは、ここまで読んでいただけたことに感謝します。
ここではまとめとして、あらためて適切な画素数を考えたいと思います。
私も含めて通常の素人の撮影としては、写真は現像してもLかせいぜい2Lではないでしょうか。
専門家や、その手の仕事についている方なら別ですが、家庭で日常的にA4を現像するというのはあまり現実的ではありません。
昨今では現像せずに、パソコンに保存するのみという方も増えていますので、そういった意味でも容量の大きさは重要です。
とはいえ、大は小を兼ねるという言葉の通りで、拡大する際には画素数の大きさは非常に重要です。
この辺のバランスが非常に難しいです。
その都度、画素数を変更するのも勿論ありですし、いろんな楽しみ方や発見があると思いますので、私と一緒に試行錯誤を繰り返しましょう(笑)
(注)アイキャッチ画像については「Kirill AverianovによるPixabayからの画像」を使用しています。